ビシアジを久しぶりにやって感じたこと|釣りによって面白さのポイントは変わる

私は、もともとルアーフィッシングから釣りを始めたわけではありません。

子どもの頃からずっと、30になるまではエサ釣りばかりやっていました。
いまでも家族と釣りにいくときにはエサ釣りの用意はしていきます。

オフショアでは基本的にルアーフィッシングをやってばかりですが、今回は久しぶりにビシアジ船に乗ってきました。

そこで感じたのは、釣りによって面白さのポイントがかなり違うということです。

ビシアジは、圧倒的に釣れる釣りでした。

一方で、感じたことはルアーフィッシングに感じている面白さとはまた別の種類の楽しさでした。

目次

今回行ってきたビシアジ船

今回参加したのは、東京湾口のビシアジ船を仕立てていきました。

手こぎボートで横須賀沖でアジを狙うときは、水深30mぐらいなのでそんなにビシも重くなく手巻きの両軸リールでいいのですが、今回は60〜90mぐらいでビシも100号?と聞いていたので素直にレンタルです。

・リール:シマノのこんな感じのゴツいやつ
・ライン:PE5号ぐらい
・オモリ:ビシカゴ100号=300グラム以上!
・仕掛け:ビシアジ3号2本針
・エサ:イワシミンチ+アカタン

このタックルをみると、ルアー釣りが軟弱にみえてきますね(笑)。

ビシカゴにミンチをつめたら小さめのイナダぐらいの重さがある。

釣果は圧倒的だった

風速10mぐらいで波もたっているという厳しいコンディションでしたが(レンタルボートなら出船停止レベル)、釣果はというとやはり釣れますね。

5人で仕立てて、全員で100匹ぐらいでしょうか。

サイズは20cm前後が中心で、25cmを超えるアジも混じりました。あとはサバ。

ルアーフィッシングでアジを狙う場合、オフショアのバチコンやライトジギングでここまで釣るのは正直難しい。

ところが、ビシアジではそれが普通に起きます。

しかも、経験が少ない人でも釣れます。もちろん船長の指示通りの棚を狙う必要はあります。

食べる魚を確保したい。家族や友人に魚を持って帰りたい。釣りの経験が少ない人でも釣果を出したい。

こういう目的なら、ビシアジはかなり合理的です。

釣果効率という意味では、ルアーフィッシングが勝つのは難しいです。

ビシアジをやって感じたこと

今回ビシアジをやって、あらためて気づいたこと、再認識したことがいくつかあります。

船長が釣らせてくれている部分が大きい

ビシアジは、釣り船でやることで成立している部分が大きい釣りです。

船長がポイントに入れてくれる。潮や風を見て船を流してくれる。魚探や経験をもとに、魚がいる場所に連れて行ってくれる。

風や潮で船は流されますが、釣り船だと操船によって同じ場所に居続けられます。

特に今回は強風で波があるのにずっとポイントをキーブしてくれる。これは非常にありがたいことです。

レンタルボートで同じことをやろうとすると、かなり難しいはずです。
エレキがついてても限界があります。

アンカーを打つのか、流して釣るのかを判断しなければいけませんし、ポイントに入り直す必要もあります。
安全管理もしなければいけません。

釣り船では、その難しい部分を船長がやってくれています。だから釣れる。

ただ、逆に言えば、自分で釣りを組み立てている感覚は薄くなります。

この構造は、ルアーフィッシング、特にレンタルボートやオカッパリの釣りとは大きく違います。

手返しはよくない

とはいえ、エサ釣りはコマセや付け餌を補充する手間があります。

コマセをビシカゴに詰める。付けエサを針に刺す。仕掛けを落とす。底を取る。シャクってコマセを撒く。アタリを待つ。釣れたら、また餌を付け直す。

この繰り返しです。

仕掛けを落とすときにも風で絡まないようにとかあれこれやらないといけない。

ルアーフィッシングに慣れていると、これら作業はかなり面倒に感じます。

ルアーなら、基本的には投げて巻く、落として動かす、ルアーを交換するだけです。

もちろん、ルアーにも交換の手間はありますが、手が汚れる餌の扱いや、コマセを詰める作業とは性質が違います。

ビシアジの手間は、考える面倒さというより、作業としての面倒さに近いと感じました。

タックルが強い→魚の引きを感じにくい

ビシアジのタックルは、PE5号、100号オモリ、強めの船竿です。

これはビシアジという釣りを成立させるためには必要な構成です。

深場で重いビシを落とし、潮流の中で仕掛けを安定させ、効率よく釣る。

そのためには、強いタックルが必要です。

アジがかかると穂先がググっと入るのでそれはわかるのですが、ロッドには魚の生命感はほとんど伝わってきません。

もちろん、ビシアジではそれでいいのだと思います。

目的は、魚との繊細なやり取りではなく、群れを効率よく釣ることだからです。

ただ、自分が釣りに求めている楽しさとは、少し違いました。

電動リールで巻くだけになりやすい

ビシアジでは、電動リールを使います。

300g以上ある仕掛けを60mの深さから何度も回収するには手巻きでは相当大変です。

電動リールを使うこと自体は合理的です。

ただ、魚が掛かったあとも電動で巻き上げるため、魚とのやり取り感はかなり薄くなります。

アジが掛かっても、電動リールが巻き上げてくれる。ロッドも強いので、20cm前後のアジではほとんど曲がらない。

ウィンチで引き上げるように問答無用で魚を寄せてきます。

残り5mから手巻きに切り替えますが、そこでも魚がかかってるのかどうかは感じることができない。

水面まで仕掛けがあがってきて魚影がみえて初めて、釣れたことが確認できます。

結果として、「魚を釣っている」というより、「仕掛けを落として、穂先にあたりがみえたら電動で回収」という感覚に近くなります。

ルアーフィッシングでは、ここが大きく違います。

魚をかけてから引き上げるまでのファイトの楽しさがルアーにはあります。

この魚との距離感の違いは、かなり大きいです

ビシアジとルアーフィッシングの違い

ビシアジとルアーフィッシングの違いを整理すると、次のようになります。

比較項目ビシアジルアーフィッシング
釣果圧倒的に出やすい状況次第でボウズもある
手間コマセ・付けエサの作業があるルアー交換や操作が中心
タックル強い。PE5号、100号オモリなど軽め〜中量級まで幅広い
魚の引き感じにくいタックル次第で強く感じられる
巻き上げ電動リール中心手巻きでやり取りする
船の管理船長が担う自分で判断する場面が多い
目的数を釣る、確実に釣る釣る過程も楽しむ
食材確保非常に強い釣果は不安定

あと、あらためてPE5号でも20cm前後のアジが普通に釣れるんだなと思いました。

ルアーフィッシングの感覚では、アジを狙うならPE1号より細いラインを使う人が多いのではないでしょうか。

PE5号は、かなり太いラインですが普通にアジが釣れます。

魚が直接見る・エサが付いているのはメインラインではない

ビシアジでは、魚が食う部分にあるのはハリスです。

そのため、メインラインの太さは、ルアーフィッシングで考えるほどシビアではないわけですね。

仕掛けはコマセの煙幕のなかで漂わせる必要があるので、ハリスはそこまで太くありません。

また太いラインは潮の影響を受けやすいと言われますが、ビシアジはオモリが重くそんなことは気にならないレベルで下におちて底がとれます。

もちろん船長が操船してるからというのもありますが。

エサ釣りは、自然に漂うものを魚に食わせる釣り。
ルアーフィッシングは、不自然なものを自分で動かして魚に食わせる釣り。

そういう違いを再認識しました。

釣り船とレンタルボートの違い

今回のビシアジは、釣り船での釣りでした。

釣り船では、前述の通り船長が釣りを成立させるための大部分を担ってくれます。

ポイント選び。船の流し方。潮や風の読み。魚探の判断。安全管理。

釣り人は、仕掛けを落として、指示ダナを守り、コマセを撒いて釣ることに集中できます。

これは釣り船の大きなメリットです。

一方で、レンタルボートで同じことをやろうとすると難しくなります。

船をどう流すか。どこに入るか。風で流されたらどう戻すか。アンカーを打つのか。魚探をどう見るか。安全に戻れるか。

こうした判断を、すべて自分でやる必要があります。

レンタルボートの強みは、自由度です。

ただ、その自由度は、自分で判断する責任とセットです。

ビシアジを手軽に楽しむなら、釣り船のほうが明らかに向いています。

レンタルボートの強みは、むしろルアーフィッシングのように、自分でポイントを探し、釣りを組み立てる釣りにあると感じました。

それでもビシアジに行く意味はある

ここまで読むと、「ルアーマンはビシアジに行かなくていい」と感じるかもしれません。

ただ、そうとも言い切れません。

ビシアジには、ビシアジの価値があります。

釣果の期待値は大きい

ルアーフィッシングは、釣果が不安定です。

釣れる日もあれば、まったく釣れない日もあります。

一方、ビシアジはかなり高い確率で食べる魚を確保できます。

魚を持ち帰って食べたい日には、非常に強い釣りです。

家族や友人と行きやすい

ルアーフィッシングは、経験がない人にとっては難しい場合があります。

キャスト、ルアー操作、レンジ、ラインテンションなど、覚えることが多いです。

一方、ビシアジは船長の指示に従えば、初心者でも釣果を出しやすい。

家族や友人と一緒に楽しむ釣りとしては、かなり向いています。

船釣りの構造が分かる

ビシアジを体験すると、船釣りがどう成立しているかがよく分かります。

船長がどのように船を流すのか。どのくらい潮や風の影響を受けるのか。

水深やタナがどれほど重要なのか。魚が群れで入ると、どれほど釣果が変わるのか。

これは、オフショアルアーやレンタルボートの釣りにも活きる感覚だと思います。

アジの群れや水深の感覚が分かる

アジがどの水深にいるのか。どのタイミングで食うのか。群れが入ったときに、どれくらい一気に釣れるのか。

こうした感覚は、ルアーでアジを狙うときにも参考になります。

ビシアジは、アジを食材として釣るだけでなく、魚の群れや船釣りの構造を知る体験にもなります。

まとめ

ビシアジを久しぶりにやって感じたのは、エサ釣りとルアーフィッシングでは、面白さの場所が違うということでした。

エサ釣りは、針の先にあるエサが水中で自然に漂い、それを魚に食わせる釣りです。

もちろん、何もしなくていいわけではありません。タナを合わせる、コマセを撒く、仕掛けを安定させる、アタリを取る。やることはあります。

ただ、魚が口を使う対象そのものは、基本的に「食べられるもの」です。

一方で、ルアーフィッシングは違います。

ルアーは本物のエサではありません。

だから、釣り人が動かし方、レンジ、スピード、間、ラインテンションを調整して、魚に食わせる理由を作る必要があります。

エサ釣りは、自然に漂うものを食わせる釣り。
ルアーフィッシングは、動かして食わせる釣り。

この違いが、釣りの面白さの違いにつながっているのだと思います。

釣りを始めるときは魚とのやりとりが、とかルアーを操る感覚みたいなものよりも、魚が釣れるかどうかが楽しさに直結しているので、オフショアの楽しさを知る一歩目としてすごくいい体験になると思います。

一方ルーアマン、特にレンタルボートでいくひとには、オフショアの理解を深めるのに役に立ちますし、なにより釣果があるのは楽しいです。

次はまた別の魚をターゲットに釣り船に乗ってみようと思います。

enjoy fishing life.

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