スコーピオンDCMDがソルトベイトで注目される理由|20lb-100mと38mmスプールの意味

26スコーピオンDCMDは、単なる新型DCリールではありません。
特にソルトでベイトリールを使いたい人にとっては、かなり重要な位置にあるリールです。

理由は、DCブレーキが付いたからだけではありません。本質は、20lb-100mクラスのラインキャパと、38mm×21mmのスプールサイズを、実売3万円台で手に入れられることにあります。

ベイトリールを選ぶとき、ブレーキシステムに目が行きがちです。
DCなのか。マグネットなのか。遠心なのか。

もちろんブレーキは大事なのですが、ソルトベイトで本当に重要なのは、
それ以前にスプールサイズとラインキャパが用途に合っているかです。

この記事では、26スコーピオンDCMDを題材にしながら、ソルトベイトでなぜ20lb-100m前後のラインキャパがひとつの基準になるのか、そして38mmスプールにどんな意味があるのかを整理します。

目次

結論|26スコーピオンDCMDの価値は「3万円台の38mm DC機」にある

26スコーピオンDCMDの価値は、次の3点にあると考えています。

・20lb-100mクラスのラインキャパ
・38mm×21mmのナロースプール
・DCブレーキ搭載で実売3万円台が見込める価格帯

この組み合わせが、ソルトベイトではかなり意味を持ちます。

20lb-100mというラインキャパは、シマノでいう200番クラスのひとつの目安です。
PEラインで考えると、PE2号をある程度しっかり巻けるクラスに近い感覚です。

ソルトでベイトキャスティングをする場合、ラインキャパに余裕がないリールは使いどころが限られます。
もちろん、港湾の軽い釣りやチニング、近距離のシーバスなら、もっと小さいリールでも成立します。

ただ、サワラ、シーバス、ヒラスズキ、ライトショアジギング寄りの釣り、ボートからのキャスティングなどを考えると、34mmスプールの100番〜150番クラスでは少し物足りない場面があります。

その点、26スコーピオンDCMDは38mm×21mmスプールを採用しています。
これは、カルカッタコンクエスト200やアンタレスDCMDと同じ方向のサイズ感です。
上位機ほどの質感や所有感はないとしても、ソルトベイトの入口としてはかなり現実的な立ち位置にあります。

ソルトベイトで見るべきは、ブレーキだけではなくスプールとラインキャパ

ベイトリールを選ぶとき、多くの人はブレーキに注目します。
DCならバックラッシュしにくい。マグネットなら扱いやすい。遠心なら伸びが気持ちいい。

こうした違いは確かにあるものの、ソルトで使うならブレーキだけで選ぶのは危険です。
まず見たほうがいいのは、スプールサイズとラインキャパです。

どれだけブレーキが優秀でも、必要な太さのラインを十分に巻けないリールでは、使える釣りが限られます。
たとえば、PE1号前後で港湾の軽いルアーを投げるなら、コンパクトなベイトリールでも十分です。
一方で、PE1.5号〜2号、リーダーも太め、ルアーも20〜40g前後を使うような釣りでは、リール側にも余裕が必要になります。

ラインキャパに余裕がないと、次のような問題が出ます。

・高切れしたときの残りラインが不安
・遠投時にスプール径が痩せて失速しやすい
・太いラインを巻くと必要な長さを確保しにくい
・魚に走られたときの余裕が少ない
・スプール回転が苦しくなりやすい

特にソルトでは、想定外の魚が掛かることがあります。
シーバス狙いで青物が掛かったりすることは結構あるものです。
ライトな釣りのつもりでも、流れや水深でラインが多く出る。

こういう場面を考えると、ラインキャパにはある程度の余裕があったほうが安全。

34mmスプールは本当に大きいのか

ベイトリールの世界では、34mmスプールはかなり定番です。
特にバス用リールでは、34mm径は標準〜やや大きめのスプールとして扱われることが多いです。
実際、34mmスプールはかなり使いやすいサイズといえるでしょう。

10g台のルアーから20g台くらいまでを気持ちよく投げられ、バス、チニング、シーバス、ロックフィッシュなど、幅広く対応できます。

ただし、ソルトの遠投や太糸前提で考えると、34mmは必ずしも「大きい」とは言えません。

むしろ、ソルトベイトでは中間的なサイズです。
現行のベイトリールを広く見ると、スプール径はおおよそ28mm前後から43mm前後まであります。
その中で34mmは、かなり中心に近いサイズです。

つまり、バス目線では大きめでも、ソルト目線ではそこまで大きくありません。
ここでズレが起きます。

バスアングラーの感覚では、「34mmなら遠投もできる大きめスプール」と見えやすい。

一方で、ソルトアングラーの感覚では、「34mmだと近〜中距離まではよいが、太糸で遠投するには少し物足りない」と感じる場面が出てきます。
どちらが正しいというより、前提にしている釣りが違います。

バスの遠投と、ソルトの遠投は同じではありません。
使うラインも違います。ルアー重量も違います。狙う距離も違います。魚の走り方も違います。

そのため、ソルトベイトでは34mmを上限のように考えるより、35mm、36mm、38mm、その上のサイズまで含めて見たほうが現実的です。

20lb-100mというひとつの基準

ソルトベイトでひとつの基準になるのが、20lb-100mというラインキャパです。

これは、ナイロンやフロロで20lbを100m巻ける程度の容量を指します。
ベイトリールの表記では今でもナイロンlb-mやフロロlb-mが使われることが多いため、20lb-100mはひとつの目安として使いやすい数字です。
現在はPEライン全盛なので、本当はPE号数で考えたほうが分かりやすいかもしれませんね。

感覚としては、シマノでいう200番クラス。ソルトのキャスティングにも使いやすいラインキャパです。
もちろん、すべてのソルトベイトに20lb-100mが必要なわけではありません。

たとえば、チニングや港湾の軽いシーバスなら、12lb-100m前後のリールでも十分に使えます。
PE1号〜1.2号を中心に使うなら、34mm以下のリールでも成立します。

ただし、次のような釣りまで視野に入れるなら、20lb-100m前後の余裕が欲しくなります。

・サワラキャスティング
・河川や磯のシーバス
・ヒラスズキ
・ライトショアジギング寄りの釣り
・ボートからのキャスティング
・20〜40g前後のルアーを遠投する釣り
・PE1.5号〜2号を使いたい釣り

20lb-100mは、ソルトベイトで「ここから先は少し本格的に使いやすくなる」という境目のひとつです。

38mm×21mmスプールが意味すること

26スコーピオンDCMDのスプールは、38mm×21mmです。
この数字はかなり重要です。

38mm径は、ソルトベイトで遠投や太糸を意識しやすいサイズです。
一方で、21mm幅というナロー設計にすることで、ラインの放出やスプール回転の安定性も狙えます。

スプールは、単純に大きければよいわけではありません。
ラインキャパは、スプール径、幅、溝の深さで決まります。
同じ20lb-100mクラスでも、スプールの作り方はいろいろあります。

たとえば、

・径を大きくして幅を狭くする
・径を抑えて幅を広くする
・溝を深くして糸巻き量を稼ぐ

このように、同じラインキャパでも性格は変わります。
38mm×21mmは、かなり分かりやすく遠投寄り・ソルト寄りのバランスです。

幅が広すぎるスプールは、ラインが左右に動く量が増え、放出時の抵抗や回転のブレにつながることがあります。
ナロー化されたスプールは、その点で安定しやすい。
26スコーピオンDCMDが21スコーピオンDCと大きく違うのは、まさにここです。

21スコーピオンDCは34mm径×25mm幅の150番クラスでした。26スコーピオンDCMDは38mm径×21mm幅の200番クラスです。
これは単なるモデルチェンジではなく、リールの性格がかなり変わったと見ていいと思います。

20lb-100m周辺のベイトリール比較

20lb-100m前後のベイトリールを並べると、26スコーピオンDCMDの立ち位置が見えやすくなります。

リールスプールサイズラインキャパの目安定価・価格帯の目安立ち位置
26スコーピオンDCMD38mm×21mm20lb-100m前後実売3万円台想定DC搭載の現実的ソルトベイト
24スコーピオンMD 20035mm×23mm20lb-100m前後実売2万円台コスパ重視の遠心ブレーキ機
26リョウガ15036mm×27mm20lb-100m前後定価6万円台丸型・高剛性寄り
カルカッタコンクエスト20038mm×21mm20lb-100m前後定価6万円台巻き質重視の丸型
26カルカッタコンクエストDC20038mm×21mm20lb-100m前後定価7万円台上位DC丸型
アンタレスDCMD38mm×21mm20lb-100m前後定価8万円台高級DCロープロ
IM Z リミットブレイカー38mm×24mm20lb-100m以上定価12万円台ハイエンド電子制御機

こうして見ると、26スコーピオンDCMDの立ち位置はかなり分かりやすいです。
38mm×21mmというスプールサイズは、カルカッタコンクエスト200やアンタレスDCMDと同じ方向です。

それでいて、価格帯はかなり下にあります。
もちろん、巻きの質感、剛性感、所有感、細部の作り込みでは上位機に及ばない部分もあります。

ただ、ソルトベイトに必要なスプールサイズとラインキャパを持ち、DCブレーキまで搭載しているリールとして見ると、26スコーピオンDCMDはかなり現実的です。

少し足りないが比較したいリール

20lb-100mに少し届かない、または少し方向性が違うリールもあります。

リールスプールサイズ・容量立ち位置
ソルティスト TW 15036mm×24mm / PE2号-200m目安ソルトベイトの有力候補
アンタレスDC37mm×19mm / 16lb-100m高級DCだがDCMDよりライト寄り
IM Z TW100-C34mm×24mm / 16lb-100m100番系の電子制御機
IM Z TW 200-C38mm×24mm / 16lb-110m大型電子制御機

この中で特に比較対象になりやすいのは、ソルティスト TW 150です。
ソルト対応、PEライン前提、価格帯も近く、26スコーピオンDCMDと迷う人は多いはずです。

26スコーピオンDCMDはDCブレーキの安心感があります。
ソルティスト TW 150は、ダイワらしいマグネットブレーキとソルトでの実用性があります。

どちらが良いかは、用途と好みによります。

バックラッシュを抑えて安定して投げたいなら、26スコーピオンDCMD。
マグブレーキの扱いやすさ、ダイワ系の操作感、PE前提のソルトリールとしてのまとまりを重視するなら、ソルティスト TW 150。

この2台は、今後のソルトベイト入門〜中級機の比較でかなり重要になると思います。

さらに大きいリールもある

20lb-100mよりさらに余裕があるリールもあります。

リールスプールサイズ・容量立ち位置
25タトゥーラ TW 20038mm×25mm / 20lb-135mコスパ重視の大容量ロープロ
レボビースト系37.5mm×26mm前後 / 20lb-150m前後パワーゲーム寄り

こうしたリールは、ラインキャパにかなり余裕があります。
ただし、すべての人に必要かというと、そうではありません。

大容量になるほど、軽いルアーへの対応力や扱いやすさは落ちやすくなります。リール自体も大きく、重くなりやすいです。サワラ、青物、ビッグベイト、重めのジグなどを強く意識するなら有効です。

ただ、最初のソルトベイトとして考えるなら、26スコーピオンDCMDのような20lb-100mクラスのほうがバランスは取りやすいと思います。

スピニングのほうがコスパは高い。それでもベイトを使う理由

ここは冷静に見たほうがいいです。
ソルトのキャスティングゲームだけで考えるなら、スピニングリールのほうがコストパフォーマンスは高いです。

20lb-100m前後をスピニングで考えると、だいたい3000〜4000番クラスで対応できます。
1万円台のスピニングでも十分使えます。2万円台を出せば、かなり実用的なリールが選べます。

それに対して、ソルトベイトで快適に使えるリールはどうしても高くなります。
バックラッシュ対策。スプール性能。ブレーキ性能。ラインキャパ。巻きの強さ。ソルト対応。

このあたりを求めると、スピニングより高くなりやすい。
単純な合理性だけで言えば、ソルトではスピニングのほうが有利です。

それでもベイトを使う理由は、やはりフィーリングです。
キャストの感覚。ルアーが飛んでいく感覚。巻いているときのダイレクト感。クラッチを切って落とす操作。手元で釣りをしている感覚。

このあたりは、スピニングとは違います。
どう釣るか。どんな道具で釣りたいか。投げて、巻いて、掛ける過程をどう楽しむか。

そこに価値を感じる人にとって、ソルトベイトはかなり面白い選択肢になります。

26スコーピオンDCMDはソルトベイト入門の基準機になり得る

26スコーピオンDCMDは、ソルトベイトの入口としてかなり有力なリールです。

理由は、スペックのバランスがいいからです。

・38mm×21mmスプール
・20lb-100mクラスのラインキャパ
・DCブレーキ搭載
・200番サイズ
・実売3万円台が見込める価格帯

この組み合わせは、かなり現実的です。

もちろん、完璧なリールとは限りません。

巻きの質感は上位機に及ばないかもしれません。クラッチや外装の質感に価格相応の部分があるかもしれません。実際のキャストフィールは、使ってみないと分からない部分もあります。

特に気になるのは、軽めのルアーと重めのルアーの両方でどれくらい気持ちよく投げられるかです。

10g前後のルアーで初動が重すぎないか。30g前後のジグを投げたときにスプールが唸りすぎないか。PEラインで安定して投げられるか。向かい風や横風でDCがどれくらい助けてくれるか。

このあたりは、実釣評価が重要になります。

ただ、スペックと価格だけで見るなら、26スコーピオンDCMDはかなり期待できます。

どんな人に向いているか

26スコーピオンDCMDは、次のような人に向いています。

・ソルトでベイトリールを使ってみたい
・20〜40g前後のルアーを投げたい
・PE1.5号〜2号前後を使いたい
・バックラッシュをできるだけ減らしたい
・アンタレスDCMDまでは予算的に厳しい
・カルカッタコンクエストよりロープロ形状が好み
・スピニングとは違うキャストフィールを楽しみたい

特に、最初のソルトベイトとして考えるなら、DCブレーキの安心感は大きいです。
遠心ブレーキやマグネットブレーキのリールにも良さはあります。

ただ、慣れないうちは、バックラッシュの不安が釣りの集中力を削ります。
その点、DCブレーキは心理的なハードルを下げてくれます。

逆に向いていない人

一方で、次のような人にはあまり向いていません。

・5g前後の軽いルアーを中心に使いたい
・ベイトフィネス的な釣りをしたい
・巻きのシルキーさを最重視する
・できるだけ安くソルトベイトを始めたい
・スピニングで十分だと感じている
・大型青物やビッグベイト専用で大容量が欲しい

軽量ルアー中心なら、もっと小さいスプールのリールを選んだほうが快適です。
巻きの質感を重視するなら、カルカッタコンクエスト200のようなリールも比較対象になります。

ラインキャパをさらに求めるなら、タトゥーラTW200や大型ベイトリールも候補です。
26スコーピオンDCMDは万能機ではありませんが、ソルトベイトで「最初にちゃんと使える1台」を選ぶなら、かなり良いところにいます。

26スコーピオンDCMDの詳細スペックやレビューは、以下の記事でも整理しています。
関連記事:26スコーピオンDCMDレビュー|21との違い・スペック・向いている釣り・買うべきかを徹底解説

まとめ|26スコーピオンDCMDは「3万円台で買える38mm DC機」として注目に値する

26スコーピオンDCMDは、単なるDC搭載リールではありません。

本当に重要なのは、38mm×21mmスプール、20lb-100mクラスのラインキャパ、DCブレーキ搭載、実売3万円台が見込める価格帯という組み合わせです。

34mmスプールは、バスや軽めのソルトでは非常に使いやすいサイズです。

ただし、PE1.5号〜2号、20〜40g前後のルアー、50m以上のキャスト、サワラやシーバス、ライトショアジギング寄りの釣りまで考えると、もう少し大きいスプールとラインキャパが欲しくなります。

その基準のひとつが、20lb-100mです。

26スコーピオンDCMDは、その基準に届くリールです。

しかもDCブレーキを搭載し、上位機より手に取りやすい価格帯に収まる。

これが、ソルトベイトで注目される理由です。

もちろん、スピニングのほうがコスパは高いです。
ソルトのキャスティングゲームを合理的にこなすだけなら、スピニングで十分な場面は多いです。

それでも、ベイトで投げたい。
ベイトで巻きたい。
道具としてのフィーリングを楽しみたい。

そういう人にとって、26スコーピオンDCMDはかなり有力な選択肢になるはずです。

ソルトベイトはまだ少数派です。

だからこそ、こういうリールが出てくることには意味があります。

ソルトでベイトリールを使ってみたい。DCブレーキの安心感がほしい。20〜40g前後のルアーを投げたい。PE1.5号〜2号を使いたい。

そういう人にとって、26スコーピオンDCMDはかなり有力な選択肢になります。

enjoy fishing life.

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