カルカッタコンクエストは、なんともエモいリールです。
これまで200XG・シャローエディション(これは100ボディ)・MD300と使ってきましたが、丸型の巻き感と剛性感は、他のリールでは替えが効かないと思っています。
ただ、DCシリーズは持っていないんですよね。
理由はシンプルで、DC=ロングキャストを安定させるためのものだと思っていたからです。
それならアンタレスDCMDの方がいいですし、ミドル以下の釣り=20g以下で50m程度のキャストでDCの必要性はあまり感じていないんですよね。
むしろ遠心ブレーキのカルコンの方が、キャストしていて気持ちいいと感じることも多いです。
風があるときもダイワのマグフォースで十分対応できますし、電子音を聴きたいということ以外に使う必然性みたいなものは感じていませんでした。
ただ、今回の26モデルを見ていると、少し話が変わってきている気もしています。今回の変更内容が「DCの使い方の前提を変えてきた」と感じたからです。
全くお使いではない方からみれば、「え、このリールってキャストするもの?」というぐらいの印象かもしれませんし、実際遠心ブレーキのほうはベイトリールに慣れてないかたが手に取るには少しハードルが高い。
でも今回は予算が許すのであれば入門者から経験者まで多くのルアーマンにおすすめできるものになっていると思います。
26カルコンDCは何を解決したのか
カルカッタコンクエストって、シリーズとしての完成度はかなり高いんですよね。
実際に使っていても、巻き心地や剛性感に不満を感じることはほとんどありません。
ただ、その中でずっと残っていた課題もあります。
カルコンシリーズの前提
- 巻き心地と剛性感は最高クラス
- キャストは少しシビア(細かい調整はできる)
これは遠心ブレーキのカルコンを使っていると、自然と感じる部分だと思います。慣れれば問題ないんですが、誰でも簡単に扱えるかというと、そうでもない。
それに対してカルコンDCがキャストの安定性という一定の役割を担っていましたが、旧DCモデルは、ブレーキ設定がライン別でサイドプレートを開けないといけない。現場での使い勝手という点で、煩雑さ・少し面倒くささもあったのです。
26モデルで変わったこと
今回の26カルコンDCによって、そういった前提が変化しています。
- スプールサイズの変更(33×21mm→34×19mm)
- スプール性能の向上(MGLⅣ)
- ブレーキの扱いやすさ、セッティングのしやすさ(新I-DC5)
- ボディの小型化
使いやすさと汎用性が大幅に向上し、カルコン使ってみたいけど遠心ブレーキはちょっと、DCはいいけどでかいし重いルアーを飛ばす用だよね、から、誰もがつかえていろいろな釣りに持って行けるものに変貌したと思います。
26モデルの主な進化点
このリールは「前作との比較」がかなり重要です。
ざっくりまとめると、キャストが伸びるようになった、セッティングが楽になった、持ちやすくなった、巻きが滑らかになったといいことづくめ。
スプール
なにより、サイズが大きくかわりました。ベイトリールはスプールが命です。
100番:φ33×21mm→φ34×19mm
200番:φ38×22mm→φ38×21mm
100番、200番ともにナロー化されています。
若干ですが、ここは見た目もキャスト性能もだいぶかわります。
そしてなにより100番はスプール径が1mm大きくなり、ベイトリール王道の34mmへ。
また、最新のMGLスプールⅣになりました。
シマノのベイトリールでこれを積んでいるのはまだこれら4機種だけです。
より低慣性化がすすみ、キャストフィールや後半の伸びがよくなっているようです。

新I-DC5
これも地味に効きますね。旧モデルは外部ダイヤル✖️ナイロン・PE・フロロの3ライン別設定(内部)でしたが、26モデルではL・M・Hの3モード×5段階、計15段階に刷新されています。
なんといってもサイドプレートを開けることなく外部ダイヤルだけで調整が完結します。
無印カルコンはどうしても細かく調整しようと思うとサイドプレートを開けなくてはいけないのですが、これって遠心ブレーキを触ってない方からするとギョッとするような作業に思えるはず。新型はそういったちょっとした手間がまったくありません。ダイワのマグフォース機に慣れているひとでもすんなりといじれます。
巻き性能・巻き感
インフィニティドライブとサイレントドライブの追加が大きいです。
マイクロモジュールギアだけだった20モデルと比べて、負荷時の軽さとギアのノイズ感が明確に違います。
これは使わないと分かりにくいですが、巻き物をやる人にはちゃんと差が出る部分です。
実際に釣りフェスで巻いてきましたが(ラインはまかれてない状態)、いままで触ってきたどんなリールよりも滑らかでした。200XGですら滑らかですし、HGはもう別次元です。
ボディのロープロファイル化
20モデルより小型化され、スプール位置が低くなっています。握り込んだときの収まりが良くなり、特に100番の握りやすさは明確に改善されていると思います。
シャローエディションで実感していますが、この100番のパーミングは圧倒的にすばらしいです。
以上をまとめるとこうなります。
| 比較項目 | 20カルコンDC | 26カルコンDC |
|---|---|---|
| スプールサイズ | 100番:φ33×21mm 200番:φ38×22mm | 100番:φ34×19mm 200番:φ38×21mm |
| スプール | MGLスプール | MGLスプールⅣ |
| ブレーキ | I-DC5(内部×外部) | 新I-DC5(外部完結) |
| 巻き技術 | マイクロモジュールギア | マイクロモジュールギア +インフィニティドライブ・サイレントドライブ |
| ボディ | 標準サイズ | 小型化 |
| XG設定 | なし | 200XGを追加 |
地味に200XGが登場しているのも見逃せない。
ベイトシーバスに使ってくれといわんばかりの追加です。
リョウガとの違い
ちなみに、同じ丸型のリョウガとの違いもみてみましょう。同じ丸型ですが、方向性はかなり異なります。
| 比較軸 | 26カルコンDC | 26リョウガ150 |
|---|---|---|
| ブレーキ | DC(電子制御) | MAG-Z(マグネット) |
| キャスト特性 | 安定性重視 | 伸び・ダイレクト感 |
| 巻き心地 | 滑らか・軽い | 剛性感・どっしり |
| ボディ | コンパクト化済み | 大きめ・重め |
| 向いている釣り | バーサタイル〜ソルト全般 | 巻きの釣り特化 |
どっちがいいというより、何を気持ちいいと思うかの違いですね。カルコンDCがバーサタイルに使える丸型を目指しているのに対して、リョウガは巻きの釣りに特化した丸型です。大きく重い分、剛性感とどっしりした巻き感は格別ですね。
ソルトで使うなら
カルコンDCはバス用として語られがちですが、ソルトでも普通に使えます。(私はソルト主体)
① DCブレーキ|夜・風・PEでの安定性
- バックラッシュリスクの低減
- ナイトゲームでのトラブル回避
- 向かい風でも破綻しにくい
シーバスやチニングなど、トラブルが釣果に直結する釣りでメリットが大きいですね。PEラインでのキャストでも新I-DC5の15段階設定で対応できます。
② スプール径34mm|ソルトでの適正レンジ
ソルトルアーは7〜30g前後が主流です。34mmスプールはこのレンジとの相性がとても良いですね。ミノー・バイブレーション・小〜中型トップウォーター、「軽すぎず重すぎない」ソルトの中心レンジをカバーしています。
③ 巻き性能|流れの中での安定感
一定速度を維持しやすく、抵抗のあるルアーでもブレにくいです。河川シーバスや潮流のあるエリアで特に有利ですね。インフィニティドライブの恩恵が長時間の釣行で効いてきます。
④ タイラバ・ショアジギでの可能性
200PGはタイラバとの相性が良いです。低ギア比×高ドラグで一定速度の巻き上げを長時間続けられます。丸型の巻き感の均一性はタイラバと合っています。
200XGはショアジギでの回収スピードと、ラインスラックの素早い回収に使えます。今回新たに追加された番手ですが、ソルトユーザーへのメッセージでもあると思っています。。
スペック一覧
| 番手 | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ | 最大巻取 | スプール径×幅 | 定価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100MG | 5.6 | 235g | 4.5kg | 60cm | φ34×19mm | 74,600円 |
| 100HG | 7.4 | 240g | 4kg | 79cm | φ34×19mm | 74,600円 |
| 200PG | 4.8 | 250g | 6kg | 57cm | φ38×21mm | 77,000円 |
| 200XG | 7.5 | 260g | 6kg | 89cm | φ38×21mm | 77,000円 |
左ハンドルは101MG・101HGのみ(2026年6月発売予定)。200番に左ハンドルの設定はありません。
向いている人・向いていない人
向いている方
- 巻き物中心で、最高レベルの巻き心地を求めている
- DCブレーキでトラブルレスなキャストを求めている
- 丸型リールの質感と剛性感にこだわりたい
- ソルト全般(シーバス・タイラバ・ショアジギ)をオールシーズン使えるベイトで賄いたい
向いていない方
- 10g以下の軽量ルアーがメイン(ベイトフィネス機の方が向いています)
- とにかく軽さを重視する
- コスパ優先
まとめ
MGLスプールⅣ・新I-DC5・インフィニティドライブ・サイレントドライブと、シマノの最新技術をすべて投入したカルコンDC史上最高のモデルです。
定価74,600〜77,000円は決して安くありませんが、モデルチェンジサイクルが長いリールなので、一度買えば長く使える安心感があります。
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カルカッタコンクエストDCのシリーズページでは、番手ごとのスペックを一覧で比較できます。

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