26スコーピオンDCMDレビュー|21との違い・スペック・向いている釣り・買うべきかを徹底解説

発表を見たとき、正直「またマイナーチェンジか」と思っていました。ところがスペックをよく見ると、いい意味でめちゃくちゃ裏切られました。

26スコーピオンDCMDは、21スコーピオンDCの後継モデルではあるものの、実際には設計思想から大きく変わっています。結論を先に整理すると、これは単なるマイナーチェンジではなく、実質的に別リールです。スプールは34mmから38mmへ大径化され、番手は150から200に一本化。DCは新型IDC5となり、全体としてバス寄りの設計からソルトキャスティング寄りへと明確に方向転換しています。特に「3万円台で38mmスプール+DCを使える」という点が、このリールの最大の価値だと思います。

目次

21スコーピオンDCとの違い|最大のポイントはスプール設計

26スコーピオンDCMDを理解するうえで最も重要なのがスプールです。

モデルスプールサイズ特徴方向性
21スコーピオンDC34mm × 25mm横長・バス寄り中量級寄り
26スコーピオンDCMD38mm × 21mmナロウ・ソルト寄り遠投・パワー寄り

21モデルのスプールは34mm×25mmという幅広設計で、ぶっちゃけあまりカッコよくなかった。ラインの左右移動が大きくなるので、スプールの回転も安定しにくいし、抵抗も増えてキャストフィールがよくない。「なんでこのサイズにしたんだろう」とずっと思っていました。

それが26DCMDでは38mm×21mmに。これ、アンタレスDCMDと同じサイズです。番手も150から200に変更されており、バス用リールの延長ではなく、ソルト対応キャスティング機として再定義されたモデルと見たほうが自然です。同じスコーピオンの名前がついていますが、もはや別リールといっていいでしょう。

スペック詳細を見る

モデル名 21 スコーピオンDC 150HG 21 スコーピオンDC 150XG 26 スコーピオン DC MD 200HG 26 スコーピオン DC MD 200XG
メーカー シマノ シマノ シマノ シマノ
ブレーキ I-DC5 I-DC5 NEW I-DC5 NEW I-DC5
自重(g) 215 225 225 225
最大ドラグ(kg) 5.5 5.5 6 5.5
最大巻取(cm) 79 91 88 101
スプール径(mm) 34 34 38 38
スプール幅(mm) 25 25 21 21
スプール重量(g) 18 18 14 14
ギア素材 高強度ブラス 高強度ブラス 高強度ブラス 高強度ブラス
フレーム素材 アルミニウム アルミニウム アルミニウム アルミニウム
サイレントチューン - -
インフィニティドライブ - - - -
サイレントドライブ - -
マイクロモジュールギア
S3Dスプール
XSHIP
MGL3スプール - -
MGL4スプール - -
スーパーフリースプール
定価(円) 39,000 39,000 44,500 44,500

スペックの本質|38mm × 21mmが意味するもの

ベイトリールはスプール径と幅で性格が決まります。26スコーピオンDCMDの38mm×21mmは、上位機と同じ系統の規格です。

リールスプール価格帯特徴向いている人
26スコーピオンDCMD38×21実売3万円台DC搭載、200番クラス、実用ソルト向きバックラッシュを抑えて快適に遠投して強めの釣りをしたい人
24スコーピオンMD20035×23実売2万円台遠心ブレーキ、価格が抑えめ、シンプルDC不要でコスパを重視する人
カルカッタコンクエスト20038×21実売4万円台巻き心地と剛性感が強い丸型リールセッティングに子だわ入りたい、巻きの質感や所有感を重視する人
26カルカッタコンクエストDC20038×21実売6万円台最新DC、巻き心地と剛性感が強い丸型リール安定したキャストと巻きの質感や所有感を重視する人、
アンタレスDCMD38×21実売6万円台最上位DCベイト、遠投性能と質感が高い予算をかけて上位機を選びたい人

このクラスはナイロン20lb-100m、PE2号-200m前後を扱える、ソルトキャスティングの基準ラインキャパに近い領域です。バスアングラーの感覚では34mmが「大きめ」のイメージがあると思いますが、ソルトでキャスティングをやる人にとっては34mmは「50mぐらいまでのちょい投げレベル」。20lb-100m巻けないとお話にならない、という感覚の人が多いはずです。

つまり26DCMDは、上位機と同じ土俵のスプールを3万円台で使えることに意味があります。価格だけ見ると中堅機ですが、スプールの思想はかなり本格的です。

実機インプレ|良かった点と正直気になった点

釣りフェスで実機を触ってきたので、思ったことをそのまま書きます。

良かった点

見た目がすごくよくなった
ナロウスプールになったことで、引き締まってカッコよくなりました。ハンドル側のつくりもアンタレスDCMD的な雰囲気があって、色味もいい。21スコーピオンの不細工さはどこへやら、という感じです。

レベルワインダーがメガホン形状になっていた
これが何より嬉しかった。スコーピオンMD200はなぜか小番手と同じ形状のレベルワインダーで、PEが削れるという話があって、ずっとモヤモヤしていたんですよね。キャスティングリールでそこをコストカットするのか、と。それが26DCMDでようやく解消されていました。

DCダイヤルが見やすく操作しやすい
現場でパパっと設定変更できそうな印象。ストレスなく使えそうです。

正直気になった点

巻き感は大きく進化していない
これは正直に言うと、21スコーピオンDCと大差ない印象でした。直前にカルコンを触っていたせいもあって、余計に雑味を感じたというのはあります。価格差ってこういうところに出るんですよね。

クラッチレバーが若干安っぽい
実売3万円ちょいのリールとしては、もう少しどうにかならなかったものかというのが正直なところです。

ただ、このリールは巻きのシルキーさを楽しむ機種ではありません。どかーんと投げてアクションつけながら巻いてくる釣り向けなので、実際に使ったらほぼ気にならないと思います。わたし自身もそう割り切れています。

向いている釣り|DCブレーキが本領発揮

26スコーピオンDCMDは用途がかなり明確です。ソルトで10g以上のルアーを投げる釣りなら、ほぼ何でもござれだと思っています。

適している釣り:シーバス/ヒラスズキ/サゴシ・サワラ/ライトオフショアキャスティング/ライトジギング周辺

ルアーウェイト目安:10g以上が快適、特に20〜40gが最適レンジ

DCブレーキが特に活きる場面:向かい風/PEライン使用時/遠投が必要な釣り場/バックラッシュを気にせずキャストに集中したい人

向いていない釣り:ライトゲーム/ベイトフィネス/軽量ルアー中心の釣り(この領域は専用機のほうが明らかに適しています)

他機種との比較|どれを選ぶべきか

24スコーピオンMD200との違い

DCがないぶん、24スコーピオンMD200は実売2万円台で狙えます。ただしDCの快適さを一度知ってしまうと、なかなか戻れないというのも事実。わたし自身、DCなしのリールで向かい風にキャストするたびに「DCにすればよかった」と思う場面があります。

コスパ重視なら24スコーピオンMD200、快適性や安心感を重視するなら26スコーピオンDCMDという整理がわかりやすいでしょう。

カルカッタコンクエスト200との違い

巻き感や所有感はカルカッタコンクエスト200のほうが明確に上です。
触ればわかります。ただそのぶん価格も一段上がる。

質感重視ならカルカッタコンクエスト200、実用性と価格のバランスを取るなら26スコーピオンDCMDです。DC機能を巻き感よりも優先するなら、26DCMDの価格は十分魅力的だと思います。

アンタレスDCMDとの違い

性能面では最上位ですが、価格も最上位。予算に余裕があるなら有力候補ですが、現実的な価格帯で38mmクラスのDC機を使いたいなら、26スコーピオンDCMDのコスパはかなり大きな魅力になります。

まとめ|26スコーピオンDCMDは3万円台で狙える本格ソルト向けDC機

26スコーピオンDCMDは、21スコーピオンDCの単純な後継機ではありません。

38mm×21mmのナロウスプール、200番への整理、新世代IDC5の搭載によって、実質的にはソルトキャスティングを強く意識した別リールになっています。

巻きの高級感だけを見れば上位機には及びません。でも「しっかり投げられて、現場で安心して使える200番DC機」として見ると、かなり魅力的なポジションです。実売3万円台に落ち着くなら、ソルトベイト入門機としても実用機としても、十分に検討価値のある1台だと思います。これは買います。

※本記事は釣りフェスでの実機確認および発表スペックをもとに作成しています。実釣後の追加インプレは随時更新予定です。

enjoy fishing

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